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外国からの農産物の輸入の問題点




問題点(その1)~ 輸入野菜の鮮度と栄養価の問題


 「ブロッコリー」は野菜の中でもビタミンCが大変多く含まれています。 そのブロッコリーが、海の向こうの遠く離れたアメリカから日本に向けて年間数万トンも輸入されているらしい。 氷詰めにされて、なんと20日間もかけて船で運ばれて来るらしい。 飛行機で運べば1日もかからないだろうが、船で運ぶのより輸送費が高いのでしょう。 そのため、国産品のブロッコリーに比べて鮮度はかなり落ちているそうですよ。 栄養価も国産ブロッコリーの「半分程度しかない。」と言われているそうです。


問題点(その2)~ 残留農薬や防腐剤などの問題


 外国から輸入された食品が入ったコンテナなどが、港に着いたらすぐ運ばれるわけではないらしい。 しばらく港の岸壁に積み上げてあって、長い場合は何ヶ月も港で保管されているそうです。 防腐剤や防虫剤が入っているので、カビが生えたり、虫がわいたりすることはないらしいが、 こんな話を聞くとなんとなく気持ち悪いな~!輸入される農産物のすべてが農薬漬けとは限らないでしょうが、 作物の種類によっては長期間持たせるために農薬や防腐剤を使用せざるをえないのでしょう。 残留農薬が心配です。最近は残留農薬の基準が厳しくなったために輸入ストップになる事例を出ていますが・・・。


問題点(その3)~ 輸送にかかるエネルギーもバカにならない!


 「地産地消」とは、地元で生産された農産物をその地方で消費することですが、 農産物を遠い外国から輸入することは、遠隔地の農産物をわざわざ莫大なエネルギーを 使って日本まで輸送することですから、「地産地消」の逆です。 また、「身土不二」という言葉もありますが、この意味を調べてみたら、 「私たち人間と土(身土)は切り離すことができない。(つまり、不二である。)(一体である。)」 とか「人の生命と健康は食物によって作られる。(支えられる。) また、食物は土によって育てられる(作られる。)」ということです。 したがって、農産物を輸入するということはいろんな面で問題があるという言えるのではないでしょうか。 なるべく近いところで生産された物を食べるのがいいのですね。


問題点(その4)~ 「フードマイレージ」が高くなる


 フリー百科事典「ウキペディア」によれば
「フード・マイレージ (food mileage)」 とは、「食料の ( = food) 輸送距離 ( = mileage) 」という意味であり、 食料の輸送量と輸送距離を定量的に把握することを目的とした指標ないし考え方である。 食糧の輸送に伴い排出される二酸化炭素が、地球環境に与える負荷に着目したものである。 輸入相手国別の食料輸入量重量×輸出国までの輸送距離(たとえばトン・キロメートル)を表す。 食品の生産地と消費地が近ければフード・マイレージは小さくなり、遠くから食料を運んでくると大きくなる。」
とあります。
また、各種のサイトで調べてみたら、
「日本は平均輸送距離が16,000km弱、韓国も12,000km強であるのに対し、 アメリカは約6,000km、イギリスは4,000km強で、日本は「フードマイレージ」が世界第1位」
ということです。
食糧輸送の際に出るCO2排出量が世界ワースト1位ということです。
日本人が食べる食料のほとんどを輸入に頼っているのが原因です。
日本の食糧自給率は約40%で先進国の中ではワースト1位です。


問題点(その5)~ 外国の生産地の環境破壊につながる。


 農作物の生産には作物の種類によっても異なるでしょうが、 たとえば小麦では1kgの小麦を生産するのに、相当な量の水が必要になってくるそうです。 アメリカ大陸のある地域では年間500ミリ程度の雨しか降らない少雨地帯であるにもかかわらず、 大量の地下水を汲み上げて農作物を栽培しているそうです。 これらの地域では、地下水脈の水位が下がり、井戸を掘り下げるにも数百万円の資金が必要となるので、 農業を続けられなくなり、耕作をあきらめて農業をやめる農場が続出し、荒地になっているところもあるという話を聞いたことがあります。 農産物の輸入元である国や地域の環境破壊につながることになります。 環境破壊にならない適正な生産量以上に農業生産をおこなうことも問題になってきます。
 牛肉や豚肉などの生産でも同じことが言えます。 飼料となるトウモロコシでも生育期に大量の水を必要とするそうです。 牛肉や豚肉を1kg生産するのにも相当な水を使っているそうです。
 肉や野菜をほとんど外国に頼っている現状では、日本人1人が1年間に食べる輸入食料の生産のために 莫大な水を使っていることも忘れてはならないと思います。


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