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菜種(なたね)~品種名「ナナシキブ」

「ひむか菜の花エコプロジェクト」の一環としての栽培
 平成17年(2005年)9月から、「ふとしたきっかけ」から、「ひむか菜の花エコプロジェクト」 に参加して栽培しています。9月のある日、ソファーで寝っ転がって地元の新聞を読んでいたら、 偶然にも、「ひむか菜の花エコプロジェクトに参加しませんか?」という記事を見つけました。 菜種の種を蒔いて菜の花を咲かせようという趣旨の記事でした。 興味があったのですぐ連絡先に電話して参加しました。
 菜の花を植えて菜の花を楽しみ、チョウチョやミツバチやアブたちは花の密を吸いに来る。 花を楽しんだ後は菜種を収穫して油を絞る。昔ながらの体に良い菜種油ができます。 油を絞った後の油粕は立派な肥料になり、家畜のえさにもなります。 家畜の糞は堆肥になったり、発酵させて「バイオマス発電」に利用したりできます。 菜種油で料理した後の廃油は回収して廃油石けんやBDF燃料にもなります。 昔はどこでも栽培されていた菜種が最近はほとんど栽培されていません。
春になれば、いたるところに菜の花が咲いていた春の風物詩が失われてしまいました。

平成18年(2006年)3月17日

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「種まき」をしたのは11月13日でした。種まきの時期としては、かなり遅くてぎりぎりの時期でした。 同じ「ひむか菜の花エコプロジェクト」に参加している人に聞いてみたら、 早い人は9月の終わり頃に種まきをした人もいました。 南九州地方ではあるが、かなり遅い11月という時期に蒔いたので心配していましたが、なんとか芽が出ました。 芽が出てしばらくは雨が少なかったので、「じょうろ」で毎日水やりをしなければなりませんでした。

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 3月17日現在、菜の花はまだ「3分咲き」でした。 あと2、3日もしたら満開になるものと思われます。 畑の広さは一反の半分の広さです。 忙しくて間引きなど手入れはほとんどしなくて放任栽培でしたが、なんとかこうやって花が咲きました。

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チョウチョも元気よく飛び回っていました。 最近あまり見かけなくなったチョウチョですが、菜の花を初めて自分で栽培してみて、 「こうやって花がたくさんあるところにはチョウチョがやって来るんだな!」とあらためて思いました。 農薬は一切かけてないのでチョウチョやミツバチやハナアブに対してもやさしいのではないかと思っています。 絶対、農薬は使うべきではない!これからも私は農薬は一切使いません。

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なたねの種類は「ナナシキブ」です。「エルシン酸」の含有量が少ない品種なので心臓にとっても良いそうです。 「ひむか菜の花エコプロジェクト」の方で選定されました。

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「みつばち」だか「ハナアブ」だかわかりませんが、たくさん飛んでいます。 写真を撮るのに一苦労しました。「シャッターチャンス」がなかなか訪れません。 何十枚も撮った中にほんの何枚か良い写真が見つかりました。
※平成18年7月~平成21年6月までの3年間は、「みつばちもたくさん飛んでいます。」という記述にしていましたが、 このページを閲覧されたある方から「キャプションの腹部の黒い昆虫はミツバチではなくアブの1種だと思われます。」 とアドバイスを頂きました。 ご指摘ありがとうございました。私が子供の頃はこれはミツバチだと思っていました。

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 花の密をおなか一杯吸ったミツバチさんたち(ハナアブさんたち?)は、 巣に持ち帰っておいしい蜂蜜(アブ密?)を作ってくれることでしょう。 菜の花を初めて自分で植えて昔の風景を思い出しました。昔は日本中のどこの農村でも菜の花がいたるところに栽培されていたはずです。 こういう伝統が失われていった原因のひとつは、稲作普通水稲から早期水稲への転換もあげられるのではないかと思っています。

平成18年(2006年)3月22日
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 5日後の3月22日には「8分咲き」という感じになりました。小雨の中で撮影しました。 雨のため、チョウチョやミツバチ(アブ?)は飛んでいません。下草の除草もせず放任栽培、もちろん農薬も一切かけてません。 花を楽しんだ後しばらくしたら、サヤが出来て膨らんで実が入るそうです。私も今回初めて菜種を栽培するので楽しみです。 趣味で栽培しているので収穫に必要な道具もほとんど持っていません。面積もほんのわずかで1反の半分以下の4瀬(せ)です。

平成18年(2006年)5月4日
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3月24~25日頃には満開だった菜の花もすっかり散ってしまいました。
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 3月下旬頃は「満開」だった菜の花も、すっかり散ってしまい、ほんのわずかの花が残っている程度にまでなりました。 サヤもだいぶん大きくなってきました。枝の下の方についているサヤがはじけて実が落ちるようになれば、刈り取る時期だそうですが、 今年初めて栽培したのでどうなることやらわかりません。5月の初めにはもう鳥がやって来て実を食べていました。 鳥害対策もしなければなりません。収穫した菜種からどうやって油を絞ろうかと思い悩んでいます。

平成18年(2006年)5月21日
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 もうすっかり(完全に)花もなくなって、ところどころ茶色になってきました。 そろそろ刈り取る時期が近づいてきました。 刈り取った菜種を集めて採種するための3m×5m位のブルーシートは別の用途で買ったけどまだ使ってない物があるので大丈夫と・・・。 あとは、刈り取った菜種の株を集めて長靴を履いたまま踏みつけて菜種を落とすための5m四方くらいの場所が必要との事・・・。 どうしようかな・・・。10年以上も前から、小屋を建てるつもりで土台だけ作ってそのままになっている場所を活用しよう!

平成18年(2006年)5月25日
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ナタネの刈り取り。カマで刈り取ってその場に倒して乾燥させることにした。雨が心配だけど・・・
刈り取り時期は今しかない!・・・・

平成18年(2006年)5月28日
 「ナフコ」から青いビニールシートを買ってきて、土台の上に敷いて運び方開始!
ナタネが落ちないように慎重に寄せ集めで運んだつもりだが、途中でかなり粒が地面に落ちたのではないだろうか。 シートに下ろす時にも「パラパラパラパラ・・・・」と音がしてナタネの粒子が落ちた。地面に落ちた分はかなりの量になると思われる。 鳥たちもかなり食ったのではないかな?
写真 写真 ナタネはうまかった~!また、来年も食べに来るよ!

平成18年(2006年)5月30日
 ナタネの選別。ナタネの粒子とナタネ殻の入り混ざった状態になり、かなり選別できたが、細かな砂や不純物が含まれている。 土嚢袋に入れて自宅に持って帰った。苦労して収穫できた物がなくなったりでもしたら大変だ!車庫につり下げて保管しよう!

平成18年(2006年)6月1日
 ナタネの選別。ナタネの粒子より小さい砂などを目の細かいフルイで選別。 これで、ナタネの中の砂などはある程度は除去できたのではないだろうか?

平成18年(2006年)6月6日
 なたね約30kgを畑で、車のバッテリーから100ボルトに変換して電源を取って扇風機を回して、 再度選別して、土嚢袋7個に入れて自宅の車庫につるして乾燥を兼ねて保管することにした。 (これだと雨に打たれる心配はないが、乾燥の方は大丈夫かな?ナタネが湿ったりしないかな?)

平成18年(2006年)7月6日(木)
 選別が完全ではないが、搾油所に電話して持って行くことにしました。 来年の種蒔き用として300g程度を残して、宮崎市内にある精油所にナタネを持って行って搾油をお願いして来ました。 今年はナタネの収穫量は26キロでした。「500キロから1トン位の量で絞らないと出ないようになっている。 何人かの分を一緒に絞ります。」ということでした。
搾油料金などは次のとおりです。
【搾油料金】
  10キロあたり500円なので、搾油の料金は500円×2.6=1300円
【油の量】
  油の量は1.8リットルの容器で3本と1合。
【容器代】
  1.8リットルの容器1個100円なので 100円×3=300円
【油 粕】
  「油粕が5kgもらえる。」とのこと、うれしいね。「油かす」を買うと結構値段が高いので助かります。

平成18年(2006年)7月15日(土)
 7月14日(金)の夜に「油が出来ました。」という連絡がありました。 7月15日(土)の朝、油を引き取りに行きました。 500ccのペットボトルの容器を10個買って来て、詰め直し、ラベルを自作して容器に貼って菜種油の出来上がり! あっちこっちに配って回りました。

来年はもっとたくさん栽培したい!
 今年は種まきの時期も遅かったし、「間引き」もせずに放任栽培でした。「間引き」をしようとは思っていたのだが・・・。 「間引き」をして、栽培面積も広げようとも思っていたのに出来なかったのです。 イラスト
反あたりの収量を上げるには「間引き」や「除草」が大切だということを学びました。

あなたも「ひむか菜の花エコプロジェクト」に参加して菜種を蒔きませんか?
 個人でも団体でも参加できます。菜種油やひまわりの油などはBDF燃料の原料にもなり、菜の花の畑は「畑の油田」とも言われます。 少しでも地球の温暖化防止に役立ちます。最近は原油高騰により植物油に関心が高まっており、 ガソリンにBDF燃料を混ぜて自動車を走らせる事業所も増えています。

イラスト ↓ 是非ここも読んでネ!
CO2の排出を減らして地球の温暖化を防止しましょう!
詳しいことは(↓)こちらへ
イラスト 「菜の花エコプロジェクトネットワーク」
全国の菜の花プロジェクトの取り組みが紹介されています。

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